<   2010年 09月 ( 3 )   > この月の画像一覧

c0097879_1352419.jpg

c0097879_1354543.jpg

c0097879_1362173.jpg

c0097879_1365260.jpg

c0097879_1372028.jpg

c0097879_1392298.jpg

c0097879_1395833.jpg

...............................................................................................................
『もりあざみ/森あざみ/モリアザミ/森薊/Cirsium dipsacolepis/キク科/アザミ属』
...............................................................................................................
...............................................................................................................

春を告げ。嘆くは夏。秋を翻し。身籠るは冬。
野に咲く花々。迷うことなく天秤ばかりにかけるが如し。

我を忘れて迷いこむならアザミの森へ。
我を忘れて漂うまま...アザミ棲みし懐かしき森へ。

〜G d D〜
[PR]
by MiscellaneousOGRs | 2010-09-24 00:00 | 月季
c0097879_049358.jpg

お久しゅうございます、マダム。
お待ち申し上げておりました。
...............................................................................................................
c0097879_050489.jpg

先月貴方にお電話さしあげたあの晩。
憶えていらっしゃる?
実はわたくし、誕生日だったのよ。
c0097879_051545.jpg

日付けが変わっても夫は帰ってこなかったわ。
嗚呼.....馬鹿みたい!
せっかくの誕生日でしたのに...。
この歳になって誕生日もないわね。
いいえ!わたくしが生まれた日ですもの。
尊い日であることは間違いないはずよ。
c0097879_0535668.jpg

それなのにルイーズとふたりっきりよ。
あの広い屋敷にルイーズとふたりっきりで過ごしたの。
メイドから憐れみの目で見られるなんて。
貴族なんて名ばかり...。
結婚なんてするものじゃないわね。
今となっては独り身の貴方が羨ましいわ。
c0097879_0551572.jpg

今夜貴方にお会いするのをわたくし...実は先月から待ち望んでいたのよ。
いつも貴方に御任せですけれど。
今度のドレスはね、生地そのものの持つ色...単色で仕上げていただきたいの。
そう、裏地に至るまで...すべて刺繍を施していただきたいのよ。
c0097879_0563428.jpg

表があるんだから裏があってもいいでしょう。
裏地に刺繍を施したって罪にはならないわ。
そうお思いにならない?
c0097879_057352.jpg

それはそうと...貴方...植物には御詳しい?
枝という枝...花びらから蕊、棘があるなら棘。
腺毛に至るまで...刺繍なら生地は薄手がいいわね。
c0097879_0583840.jpg

もし必要とあれば図譜という図譜を明日にでもアランに届けさせますわ。
ああ...そう、それなら安心ね。
c0097879_0594243.jpg

貴方の腕を見込んでのことよ。
どうぞ単刀直入に仰有ってくださいな。
色を使わないドレスなのよ...。そこをふまえていただきたいの。
貴方なら...わたくしにどの花をモチーフにお選びになる?
ずばりお聞きしたいわ。
c0097879_104988.jpg

...............................................................................................................

身に余る光栄にございます。
さようでございますね.....。
どの御婦人にも...未だかつてお勧めしたことはございませんが...。
ありとあらゆるセリ科をモチーフに誂えてみては如何でございましょう。
そして裏地にはアザミをあしらうのでございます。
夏を惜しむ今の時節に...あえて.でございます。
c0097879_11423.jpg

...............................................................................................................
..........!
いいかもしれないわ!!!
わたくしの従姉妹のオルタンス、貴方もご存じね?
年がら年中得体のしれない小花模様のドレスばっかり。
花びらが五枚あれば花だと思いこんでいるのね。
あんなにでっぷりと肥っているのに自分を知らないんだわ。
貴方から...貴方からよ。
わたくしの口からは決して云えないわ。
今度此所へ来たら...ダリア模様のドレスでもどうぞ勧めてあげてくださいな。
貴方ならダリアでも品良く仕立てられるでしょうし。向日葵はダメよ。
オルタンスの存在そのものが向日葵だから。それにもう夏は終わったわ。
大柄な彼女には...そうね、ダリアがピッタリよ。
余計なお節介かしら。
c0097879_125617.jpg

それで仕上がりはいつ頃になるのかしら。
いいの...いいのよ、気にしないで。
たとえ...ええ、たとえ冬になっても構わないのよ。
真冬に夏模様も素敵じゃないかしら。
薄手のドレスを雪の降る日に着るのよ。
そう!雪の日よ。
雪の夜に映える生地にしてくださいましね。
朝が来るまでヴァンセンヌの森に沿って歩いてみたいの。
売春婦に間違えられるかしら?
いいえ...!貴方が仕立てるドレスですもの。
売春婦に間違えられるなんてことはないわね...。
せいぜい幽霊だと思われるのがオチ...ね。
でももしも。
でももしも!!!
それならそれで本望だわ...。
真冬に春を売るの。
惜しみなく夏も売るのよ。
c0097879_135588.jpg

そして朝陽が昇る頃には...!
泥にまみれた雪がドレスの裾をすっかり染めあげるているの。
素敵だわ...嗚呼...考えただけでもゾクゾクするわ。
肌が泡立つ...ってこういうことなのね。
ほら!わたくしの二の腕を御覧なさい。
c0097879_145290.jpg

貴方、どうお思いになる?
わたくし少し気が変なのかしら。
それとも馬鹿なのかしら?
それとも...それとも...!!!
嗚呼...とうとう本物のキ印になってしまったのかしら!
...............................................................................................................
...............................................................................................................
interprètes / 写真上段より
-----------------------------------------------------------------------------------------
ミシマサイコ(Bupleurum scorzonerifolium)
ツルボ(Scilla scilloides)
白式部(llicarpa japonica form. albibacca)
オグルマ(Inula britannica)
藤袴/玉咲き青花(Eupatorium chinense/Eupatorium fortunei)
松虫草(Scabiosa japonica)
細葉タムラソウ(Serratula coronata var. insularis)
シジミチョウ/小灰蝶:蜆蝶(Pseudozizeeria maha)
雲南岩桐草(Chirita dielsii)
エリンジューム(Eryngium alpinum superbum)
鋳物の独楽/木製の独楽
紅玉山査子~一才性~(Crataegus cuneata)
森薊(Cirsium dipsacolepis)
ベアグラス(Carex oshimensis 'Evergold')
Tea Rose(実生)
**************************************************************************
la Comtesse
couturier
**************************************************************************
...............................................................................................................

晩夏を彩る惜花から~慎ましい秋の草花たちが出揃いました。
当店では名残りの夏花も定価のままでsoldeには致しません。

どうぞお出かけください。

〜G d D〜
[PR]
c0097879_201364.jpg

『Rosa anemoneflora』
この写真は朝と夕暮れに撮ったものを重ねているだけですが
遠くに沸き上がる夏雲が「Mont Saint-Michel」みたいで.笑
-----------------------------------------------------------------------------------------
c0097879_2013665.jpg

『Pavillon de Pregny』
とにかく咲きます...咲き続けます...w
樹自体はまったく大きくならないのですが
ベーサルシュートを交互に出し自ら枝の更新をはかる力強さ...w
この一輪は今朝撮ったばかりで、今まででいちばん淡く咲いたもの。
...............................................................................................................
c0097879_2021468.jpg

新しい街でみつけた空き地。グラデーションがとても綺麗。
通る度に足を停めてしまいます。
-----------------------------------------------------------------------------------------
c0097879_2024854.jpg

『尾瀬水菊』
実にフォトジェニックです!
様々な野菊が暦をつないでゆく晩夏〜晩秋〜初冬。
その季節に寄り添うような咲き方も好きなのです。
...............................................................................................................
c0097879_2032640.jpg

私は気に入っている薔薇ほどタグをつけない傾向にあって.笑
このティーローズもほぼ確信犯的に絶対忘れないだろうと高を括っていたのでした。
けれど現在名無しちゃんです.笑
Own Rootなので長野からやってきたティーローズですね。
枝葉も美しく樹形も非常にスタイリッシュな薔薇。
夕刻に薔薇を撮るという...私の中でのタブーを破った一枚。
早く思い出さないと.笑
-----------------------------------------------------------------------------------------
c0097879_2035673.jpg

『Ann Endt』
すべての房を咲かせることにしました。
新苗で迎えたというのに既に立派な株へと成長しています。
半日陰って実はとってもありがたい環境だったんですね.笑
現在、写真を撮るのに四苦八苦しています。
...............................................................................................................
c0097879_204263.jpg

『尾瀬水菊』
細部まで観察するにつれ...やはり個性的な野菊だと思います。
尾瀬と名がついていますが、一昨年の尾瀬で見たか否か...記憶は曖昧。
季節柄、黄色い花々とアザミの群れのコントラストに胸を打たれたのでした。
突然の雨に打たれたことも...歩き疲れて山小屋で珈琲を飲んだことも...。
すべてが...そう、今となってはすべてがとても好い想い出です。
けれど...ただの想い出にはしたくない。
-----------------------------------------------------------------------------------------
c0097879_2045910.jpg

『Pavillon de Pregny』
好みもあると思いますが、薔薇がお好きな方ならきっとお気に召されるはず。
...............................................................................................................
c0097879_2052849.jpg

ひとの記憶は意外とあてにならないものです。
-----------------------------------------------------------------------------------------
c0097879_2055581.jpg

...............................................................................................................
...............................................................................................................
...............................................................................................................
私だけが憶えていること。
あなただけが憶えていること。

ふたりだけが知っている-事実-。
ふたりだけが知らない-真実-。

九月という曖昧な季節は
ひとの記憶をいとも簡単に奪い去ってしまう。
私はそれを取り戻そうと 歩調を合わせ...
やがて...知らぬ間に駆け足になっている。

駆ける私の左側にいる九月。
右側でほくそ笑む九月。
漆黒の闇の中 前方を照らし出す九月。
そして さぁ往きなさいと背中を押してくれる九月。

私は本当は未だ...ひと休みなどしたくはないのだ。

〜G d D〜
[PR]
by MiscellaneousOGRs | 2010-09-02 21:00 | 月季
←menuへ