<   2008年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

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〔春:ラナンキュラス ゴールドコイン〕
〔(Ranunculus Gold Coin)/キンポウゲ科キンポウゲ属〕

もうすぐ一月も終わろうとしています。
つい先日、一周年の記事を書いたばかり...。
暦は既に二月を目前にして、
十二の月のひとつが今破り捨てられようとしています。
庭も一年でいちばん過酷な寒さを迎えます。

朝、目覚めた時に感じる陽射しの角度。
何かが今、確実に変わった...。
部屋の空気を入れ替える為に、
南側の窓と北側の窓を開け放した瞬間。
耳のそばを横切ってゆく季節の通過者たち。

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上段右から〔夏:Mme. Bravy (Tea Rose)/Guillot: France:1846〕
〔秋:Devoniensis:Magnolia Rose(Tea Rose)/Foster: UK:1838〕
〔冬:Stanwell Perpetual(Hybrid Spinosissima) /Lee:UK:1838〕

二月はいちばん過酷な季節なのにもかかわらず、
何故か寒い...冷たいという印象が毎年残りません。
それは自分が園芸に携わるようになり、土に触れることによって
新たに生まれた感覚なのかもしれません。

薔薇や草花が新しい命を芽吹かせる前兆...
飽和状態にまで達した園芸熱が
一気にピークを迎える月だからかもしれません。
風船よりももっと薄い生地を持った透明な膜が 或る日突然弾ける。
視界が一気に開けて 見るものすべての持つ色彩が
洪水のように押しよせてくる。
脚もとから土を持ち上げて吹き上げてくる。
遥か頭上からは目に見えない気泡が
大小さまざまなかたちで降ってくる。

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〔春:白万重 しろまんえ / C.florida Alba plena〕
〔夏:Sweet Chariot (Min) /Moore:US:1984〕
〔秋:Olivier Roellinger(Hybrit Tea)/Delbard:France:2002〕
〔秋:Gruss an Teplitz(Ch or B)/Geschwind:Hungary:1897〕

ひと月の日数が30に満たないのは二月だけ。
如月を衣更着と記すのは、まだ寒の名残り...
衣を一枚更に羽織るところから...とも云われています。
芽吹きから由来するのか「木目月」、やさしい綴りの「初花月」。
小草生月に至っては「をぐさおひつき」と呼ぶのだとか。
これは初めて知った言葉。とても好ましい響きです。

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〔夏:ヒヨス(Hyoscyamus niger L)/ナス科ヒヨス属〕

今日の写真は我が家の一年を彩ってくれた数々の草花たち。
4分割で配した写真は 上段左側から時計回りに名を記載しました。
いずれも機会を逃し、こぼれ落ちてしまったものがほとんどですが
どの薔薇も草花も愛着あるものばかりです。

1枚目の写真は原種のラナンキュラス、『ゴールドコイン』
沢山撮ったはずですが、こんな写真しか残っていません。
同じく一重の原種、レペンスの変異種と云われています。
ランナーで増える植物ですが、ウチではいまひとつといったところ。
今年は、もっと陽当たりのいい場所へ...そんな風に考えています。

分割写真の2枚目、上段左は名前を失念...。
ペラルゴニウムの一種だったかな?
パープルという綴りに加えて高貴な名がついていたような...。
他の3種はいずれも白い薔薇。
ピンクから柔らかいクリーム色。
幅はありますが、散り際には白く退色するものがほとんどです。

3枚目の分割写真はいずれも灯りとり...。
花が放つ光を感じます。
秋に個別で取り上げ記事にした『Gruss an Teplitz』
朽ちる寸前にはこんな微妙な色合いになりました。
チャイナよりもブルボンの血が濃いように感じます。

4枚目の花は所謂薬草ですね。
強いアルカロイドが含まれていると云われています。
この花を初めて見たのは、たしか...
小石川植物園だったと記憶しています。
一度しか咲かないと思っていましたが、
2番花、3番花と夏中咲いていました。

先日の雪の日に撮った写真の上段左と下段右側の薔薇。
タグには『J スパークス』とありました。
チャイナローズや今が盛りの綺麗な苗もありましたが、
見た事のない薔薇で且つ長尺ではない小さな苗を...
雨の草ぶえの丘を訪れた日を憶えておくことができるように...。
そんな思いで選んだのです。
京成薔薇園で作出されたと聞きました。
標本に挿してある蝶の羽のくびれにも似た薄い花びら。
肥料も何も与えていないのに咲き続けています。
数本摘み取って赤い紐で結わえたら風情かもしれません。

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〔2008:冬:上段右:下段左:枝/托葉〕
〔Stanwell Perpetual(Hybrid Spinosissima) /Lee:UK:1838〕
〔2008:冬:上段左:下段右:J Sparks(Min)〕

自分にまつわる沢山の動かせない事実の中で
何故か誕生日だけは 数字の並びや響きも含めて
とても愛着を感じている事柄のひとつ。
僕がこの世に生まれたのは、
雪の日だったか、霙まじりの冷たい雨の日だったか...
とても寒い日だったと聞いています。
如月生まれ。春は二月に始まる...今でもそう強く信じています。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-27 20:00 | 月季

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陽光降り注ぐ遠いスペインの地から沢山の種子がやってきました。
いつも暖かいコメントを寄せてくださる親切な方が、
年末の慌ただしい時期にもかかわらず...
大切に包んで送ってくださったものです。
国境を超え 海を超え 遥か上空を飛来する種は
2007~2008年の年をまたいで我が家にやってきました。
突然の贈り物がこんなにも嬉しかった事はありません。

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(美しすぎて種を取り出すのも躊躇われました...)

箱を開けた途端に目に飛び込んできた様々な木の実。
乾いた風の匂いがほんのりと漂います...。
無数の木の実や種たちを前にして、
さてどのようにディスプレイしようか...
考える時間の経過自体とても楽しいものであり、
同時にイマジネーションを掻き立てられる貴重な瞬間です。
なるべくナチュラルな風合いをもったもの。
例えば飴色の木箱や、丁寧に編まれた錆色のワイヤーバスケット。
気泡の入った硝子や貫入も味わい深い白磁器etc...。
そういった同質の素材を持つものはあえて外し...
今回は質感の異なったものに活躍してもらいました。
もうそろそろ、庭の薔薇や草樹も
春に向けての様々な準備にとりかからねばなりません。

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海を超えてはるばるやってきたこれらの命に
花を咲かせて終焉を迎えながらも
次の季節へと移ろう薔薇たちと出逢って欲しいと思ったのです。
そう...心ならずも ふっと脳裏を横切ったのでした。

週末毎に気温は刻一刻と下がり、
太陽が庭を横切る時間は極々限られています。
種が届くまでに無事に開花するだろうか...?
年が明けてからというもの、
暖かかった年末が嘘のように寒い日々が続きます。

奇しくも今週末...諦めていた薔薇が寒空の中、開花しました。
冬の名残りの薔薇。それぞれの株にそれぞれたった一輪ずつ。
一年を通じてひたむきに咲き続けてきた薔薇ですが、
きっとこれが最後の一輪です。
感謝の気持ちを込めてそっと手折りました。

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〔ジャカランダの種子〕
〔(Jacaranda mimosifolia)/ノウゼンカズラ科ジャカランダ属〕
〔白い綿毛(Araujia sericifera)

それぞれの種子、半分は土に蒔いてみるつもりです。
半分は硝子の中で部屋を彩り、この目を楽しませてくれる事でしょう。
紫の桔梗にも似た美しい花をたわわに咲かせるジャカランダの実。
鳥の羽根よりも繊細な蔓草の種。
なんでもスペインでは雑草扱いなのだそうです。
そして...その殻と実の織り成す色彩に目を奪われたのが
一枚目の写真のビンの木の実でした。
スペインでは街路樹として植えられているのだそうです。
枯れた古木のような茶をベースに
こっくりとした黄色はもっとも好きな組み合わせ。
キャメルのステンカラーコートの下に
この手の色合いのウィンドブレーカーや
プルオーバーを合わせるのは 秋から冬の定番となっている程。

3種の薔薇は手前からティーローズの『Triomphe du Luxembourg』。
僕が薔薇を育て始めた頃、極々初期に迎えた中の一本です。
つまり我が家では一期生にあたります。
いちばん美しい白のオールドローズとしてその名を知られる...
『Mme. Hardy』を作出したHardy氏によって生まれた薔薇です。
当時は白をメインに淡いイエローの薔薇が中心でした。
ピンクの薔薇としては初めて迎えた薔薇かもしれません。
やや青みを帯びたピンクは花弁の裏表で光と影を巧みに取り込み、
俯き咲くさまは非常にシックな印象です。
北風に痛み、葉も黒点で汚れてはいますが気品を失わないその存在感。
お気に召していただけたら幸いです...。
そしてラズベリー色のふくよかな蕾はERの『Wisley』、
いちばん奥が『Duchesse de Brabant』になります。
真冬に咲く薔薇は意外にもふっくらと重ねを厚くする傾向にあります。

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〔ビンの木の実(Brachychiton populneus:arbol botella)
〔Triomphe du Luxembourg(Tea Rose)/Hardy:France:1835〕
〔Wisley (English Rose) /Austin:UK:2004〕
〔Duchesse de Brabant(Tea Rose)/Bernede:France:1857〕
〔Rosa. omeiensis Pteracantha (Species) /Unknown:China:1890〕

手から手へと伝わったこの新しい命を宿した種子が
今後どのような表情を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。
無事に発芽しましたら、またお便りさせていただきますね。
どうぞ楽しみにしていてください。

G d D

*下記↓に『ロサ・モスカータ』の写真をUPしました*
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-20 12:00 | 旅する古道具

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写真を分割することにより、当然の如く画像は小さくなりますが、
それぞれを組み合わせる事によって伝えられる雰囲気もある...。
そんな風に感じたのが始まりでした。
当初は軽く実験のつもりで数枚を散りばめたのでした。

1枚の写真(もちろん数枚...時には数十枚)を選択し、
写真に文章を添えて記事にする訳ですが、
景色を分割、配置していく作業は正直面倒でもあります。
けれどもその面倒な行程を重ねる事によって
組み合わされた景色のひとつひとつが時に鮮明に甦る事もあり、
以前にも増して...自分自身楽しみながら
記事を書く事ができるようになりました。

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コマで見せる事によって映える写真もあり、
単独で存在させた方がよい写真を、浮きあがらせる指針にもなります。

もう少し、大きな画像でご覧になりたい場合...
その際は、どうぞ遠慮なく仰ってくださいね。
どの写真も元のデータの大きさは統一してあります。

今日の写真は神代植物公園の『ロサ・モスカータ』です。
昨年の秋に一度記事にした際には、
小さな写真をそれぞれコマで配列しました。
近年、原種の薔薇へ傾倒しており、
更なる未地の境地へ身を沈めてゆく...
一種の陶酔にも似た心情を味わっています。

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(二つ目の蕾が今朝、開きました...。)

これまでに見たどのモスカータとも葉の質感・枝の手触り、
すべてが違っており、まだまだ興味はつきません。
天鵞絨のような、もしくはフランネルのような産毛を身に纏い
枝によっては産毛の下に紫を帯びた肌が見えかくれしています。
他の原種の薔薇たちが赤く実を熟させている中、
このモスカータはオリーブのような青々とした実が
葉裏のそこかしこに点在していました。
今年は四季を追ってその姿をこの目で確認したいと...
そう強く決意させてくれた薔薇です。
土のない場所まで新梢を伸ばし、
どこまでも地を這ってゆくその姿には
何故だか胸を熱くさせるものがありました。
なんとも逞しく...且つ優雅なその佇まい。
薔薇の本性を見る思いです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-19 00:00 | 定点観察

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庭のクリスマスローズが綻びはじめました。
昨年に比べると少しだけ開花が早いような気がしています。

薔薇もほんのわずかに咲いてはいますが、
これから春に備えて様々な作業が目白押し。
北風に靡いては1枚ずつ葉を落とし...
凍てつきながらも一輪ぽつんと咲く姿は
ひと際いとおしいものですが
そろそろゆっくり休ませてあげたい...
そんな気持ちとはうらはらに
未だ葛藤の日々が続いています。

落葉樹の葉も 鉢のそこかしこに堆く降り積もって
土を夜露から守りながら自身も土に還る準備をしています。

誤解を招く事を恐れずに云えば...
クリスマスローズという この呼び名が好きではありません。
「ヘレボ」や「クリロー」はもっと気恥ずかしい。
『クリスマス』+『ローズ』。
このふたつは取合わせてはいけない禁断の匂いがします。
そこはかとなく怪しい気配が漂う気がしてなりません。

あくまでこれは個人的な嗜好ですが
株を選ぶ際の基準として 葉がギラギラしているものは
花がどんなに美しくても躊躇してしまいます。
...と、こんな悠長な事を云っていられるのも今のうち。
微熱は束の間。甘い毒は躯の隅々にまで行き渡り。
春を迎える頃には随分と心の広い人間になっていることでしょう(笑)
皆さんはどんな花姿をお求めですか?
ちなみに2枚目の淑女は先日お迎えしたばかり...。

空に。
塀の陰に。
軒下に。
枝葉の隙間に。
亀裂の入った鉢のそこかしこに。
冬は鉛のような色を落としてその身を翻す。

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色を失った庭の片隅にひっそりと俯くその姿は...
貴人が空を翔ける際、肩からすべり落ちてしまった羽衣のよう。
今はただ...地に平伏し枝葉と同じ高さに寝そべって...
花弁に透ける冬の陽射しを共に浴びたいとさえ。

真冬に咲く花は本当に美しいです。

ゆっくりと...随時追ってご紹介いたしますね。
それとも貴女と私。
いっその事、すべてを白紙に戻して...
これっきりになさいますか?

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-16 00:00 | 月季

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温かい室内から蒼ざめた庭を見る。
意を決して降り立ち 黙々と作業していると
一時間も経たないうちに体温を奪われます。
過酷と思っているのは、のほほんとしている主だけで、
植物は自身の体温をいちばん分かっているものだ...とも思う。
或る一定の寒さ、低温にあてないと芽吹かない草木も多い。
球根の芽は次第に膨らみ 地際すれすれのところで土を持ち上げています。

昨年夢中になってシャッターを切っておきながら
ついに日の目を見る事のなかった写真たち。
これら一連の写真は古いマニュアルフォーカスの一眼で撮ったもの。
ぼんやり楽しみながら撮りました。
よって出来上がった写真もほどよくぼんやり。
上達するか否かは定かではありません。
古いカメラですから相応に癖も生じていると思われます。
けれど今年もデジタルと平行して撮っていこうとあらたに決意しました。

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一年に一度しか咲かない花々が 大地に花粉を散らしながら
途切れる事なくバトンを繋いで季節を織り成してゆく。
僅か一週間も経たぬうちに花弁を散らしてしまったものたち。
今年はそれぞれの草花の様子を見落とすことなく...
短い春にひっそりと咲く その姿を追って行けたら と思っています。

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早春に咲くシラーや白雪芥子。
初夏にかけて薔薇の足許を彩ってくれたユーフォルビアたち。
ユーフォルビアは これといった虫がつきませんから
いくつかは小さな鉢で育て シーズンには庭と室内を行ったり来たり。
この色彩は唯一無二のもの。なんとも美しい緑色を持っています。
枝を手折ると乳白色の血が流れ 気安く触れるとかぶれます。

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写真上段左は白雪芥子。
この鉢には姫ツワブキやその他沢山の山野草を植えたけれど
その大半はもう憶えていません。
この年、初めて目にする草花も沢山あったような気がしています。
下段右側はプスキニア・リバノチカ...だったかな?
草丈10cm程、小さな姿ですがとても可憐な花を咲かせます。
うなじにひと捌け淡い水色を忍ばせて俯くように咲く小花。
今年はひとまわり大きくなって顔を見せてくれるといいのですが...。
それぞれ個別にも載せておきますね。

『Rosa iwara』に絡めたクレマチスの名はカシス。
比較的大輪で非常に深みのある紫の花弁。
昨年は花付きが今ひとつといったところでした。
もう少し花径が小さければ申し分ないのですが(笑)
お互いに花期が重ならないので、別な場所に移植しました。

薔薇は『Duchesse de Brabant』。
今あらためて見返すと この薔薇の特徴がよく表れているようにも感じます。
育て始めた頃は、この薔薇の個性のひとつでもある...その波打った葉が
あまり好きではありませんでした(何故かうどん粉を連想させます!)
写真は昨年の秋のものですが、現在も蕾がひとつ綻びかけています。
夏が終わると陽が傾き、庭を斜めに横切り二分してしまうのです。
一年を通じて接している機会が多いせいか、
今ではかけがえのない薔薇のひとつとなっています。

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薄く膜を張ったような暗い朧げな光の微粒子。
皆さんにも やがてくる春を感じていただけたら幸いです。
季節は多岐に渡ってバラバラ、写真自体非常に危うい感じですが(笑)
何故か凍てついたこの時期に相応しいようにも思うのです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-14 00:00 | 定点観察

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長かった正月休みも今日で終わり...
もうすぐ日付が変わろうとしています。
今日が仕事始めという方も沢山いらっしゃる事でしょう。
皆さんはどんな正月休みを過ごされましたか?

決められた時間の枠組みの中で出逢う様々な出来事。
北へ南へ...一年に一度か二度。真夏と真冬。
それぞれが待つ家族のもとへ。
あるいは遠く離れた恋人の暮らす街へ。

ホームを背にした瞬間から。
タラップを降りた瞬間から。
懐かしい街へ...家路へと急ぐ...その短い時間の中で。
意識する事なく躯の中の時計が自然と切り替わる。

冬に帰省する習慣を今年から変えてみようと思ったのは
不思議にも家族と意見が一致したからでした。
正月は田舎が賑わう時期ではあるけれど、
冬枯れた景色まで変えてしまう事はできません。
往きはよいよい...ではないけれど
車窓から見える真冬の凍てついた景色は
帰りは尚更...もの哀しく映るもの。
空港で手を振る年老いた祖母や叔母の姿が
いつまでも残像として瞼の裏に残るのです。

草木が芽吹いて、新しい葉が展開する頃。
虫達が永い眠りから覚めて土を持ち上げる頃。
小鳥達が樹々の間を謳うように自由にすりぬける春。
今年はそうする?...なんてお互いに納得したのでした。
きっといままでに経験した事のない再会に
春の力も手伝って お互い胸躍るに違いありません。

...という訳で 年末年始はのんびり友人達と過ごしました。
庭の手入れはもちろんのこと、植え替え鉢替え...冬草の除去。
そんな諸々の作業を一気に片付けてしまうつもりで
内心ムフフフ...♪だった訳ですが、
のんびりしすぎてそこまで手が廻りませんでした。

先週末に一日出勤したものの...
本当の意味での正月休み最後の今日。
午後からは野田園芸さんへ出かけて
クリスマスローズを堪能してきました。
ゴワゴワと茂った硬い葉裏に見え隠れする新しい蕾たち。
しばらくは週末毎に通う事になりそうです。
新たに一鉢迎えましたが戦利品はまた後日に♪
これから成長が楽しみな株です。

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花梨は大切な人へ 引っ越し祝いに贈った樹。
春には原種の薔薇にも似た可憐な花を咲かせ
花が散ったそばから実を膨らませて夏を越します。
成長するにつれ、表皮が剥がれ地肌を見せるこの樹に
何故だか僕は特別な思い入れがあります。
大切に育ててくれていますから 贈った僕としても一安心。
何よりも気に入ってくれたのが嬉しかったのです。
それからというもの 毎年果実酒として漬け込んでくれています。
ちなみに花梨もバラ科ですね。
中国が原産だと知ったのはつい最近の事。

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中段 サクランボのような薔薇の実は
昨年の秋に神代植物公園で撮ったもの。
プレートには『カニナとガリカの交雑種』(たしか?)とありました。
いまだかつてこんなにも美味しそうな薔薇の実を見た事がありません。
小鳥達がついばんだ痕が無数に...
きっと形状そのままに美味しいのでしょう。
すべらかに湾曲する枝に鈎状の棘。かなり魅力的です。

野イバラのような実を結んでいる薔薇も
細い枝には蜜を纏ったような棘がびっしりと!
残念ながらメモした紙が何処か紛失してしまいその名は分らぬまま。

そして我が家で今年いちばんに開花したのはこの薔薇でした。
落葉する気配さえ見せず、葉も青々と茂っています。
仄暗いけれども、どことなくあたたかい冬の陽射し。
花弁に閉じ込められた陰影がことのほか印象深く
どの季節にも見る事のできなかった表情に出逢えた気がしています。
大好きな薔薇だけに...これはとても嬉しい出来事でした。

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〔Le Ve'suve (china Rose) /Laffay:France:1825〕

今年も皆様にとって 実り多き豊かな年になりますよう!
ふっ...と気が向いたらいつでもお気軽にお立寄りください。
澄みきった空。汗ばむ日、雨の日も...風が窓を叩く夜更けにも。
その窓は開け放ったままにしておきます。
暖かいお茶でも召し上がって
気の向くままに 自由に寛いでいただければ幸いです。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-07 00:00 | 月季
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