<   2007年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧


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今年も残すところあと一日となりました。
慌ただしい年末...、皆さんはどんな年の瀬をお過ごしですか?
今年は28日の金曜日が仕事納めでした。
今日は、正月休みに入り二日目。
雑誌を引っ張り出して読みふけったりして...
なかなか大掃除も捗りません。

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師走。一年のうちでもっとも心がほっこり暖まる季節です。
賑わうマーケット。
籠を二つも三つも抱えて慌ただしく路地を行き交うおかみさんたち。
落ち葉を空中に撒き上げながら走り去る 寒さ知らずの元気な子供たち。
両手に抱えきれない程の紙袋を持って 電車に駆け込む恋人たち。

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苦手な夕暮れもこの時期だけは胸に火が灯るよう。
たとえ見知らぬ人であっても...
まるで古くからの友人のような そんな親近感を覚えます。
のどかな住宅地でもイルミネーション溢れる街なかでさえも...。
澄んだ空気に宵闇がもっとも美しく感じられる季節でもあります。
そう...街全体に食卓の匂いを感じるんですね。

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我が家の落葉樹はほぼ葉を落とし束の間の冬休みに突入です。
四季咲きの薔薇は北風に蕾を固くしながらも日々膨らんでいますが
寒さにもめげず よく咲く薔薇は一重から八重、所謂重ねのゆるい薔薇たち。
捩れ かさつきながら それでもまだ枝にしがみつく葉たち。
寒さにその身を真っ赤に染めるもの。皆それぞれに冬を宿しています。
今年は熟した薔薇の種を 僅かですが蒔いてみました。
地際ぎりぎりのところで命を芽吹かせているのは今年生まれた実生の薔薇。
あらたに二芽、主幹の脇からその顔を覗かせています。
発芽率の低い我が家では貴重なものです。
今から春が楽しみでなりません...!

今朝、窓を開けたらハナミズキの枝に羽が靡いていました。
吹きすさぶ突風にすぐに飛ばされてしまうかもしれないと思い、
慌ててシャッターを切ったけれど、飛ばされてゆく気配はありません。
丸裸になったハナミズキのために 鳥が残してくれたひとひらの温かさ。

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〔Intrigue (Floribunda) /Warriner:USA:1984〕

100にも満たない不定期気侭な記事に言葉を寄せてくださった方々へ。
そしてコメント欄には足跡を残さずともお越しくださった方へ。
今年一年、本当にお世話になりました。

皆様もどうぞ おだやかな年の瀬をお過ごしください。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします!

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-12-30 23:30 | 月季
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『香水月季』を開設してから ちょうど一年が経ちました。
その間 沢山の方々にご覧頂き そして沢山のお言葉を頂戴しました。

こうしておだやかな気持ちで 一年目のご挨拶を綴る事が出来るのも...
ひとえに皆さまからいただいた数々のお言葉があってこその事。
今はただ感謝の気持ちでいっぱいです!

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1.2枚目の写真は神代植物公園で 今年の秋に出会った薔薇。
そして我が家の草花たち。
オキナワスズメウリは秋も深まってから可憐な花を咲かせました。
赤い蕾はティーローズの『Mme. Berkeley』。
白い薔薇は『Stanwell Perpetual』。
この一輪が今年最後の花かもしれません。

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4枚目 5枚目の薔薇たちは11月中旬に訪れた草ぶえの丘で撮ったもの。
右上 寄り添いながら俯く薔薇は『Le Ve'suve』。
我が家でも 12月も中旬にさしかかろうという今
...硬く引き締まった蕾がひかえていますが
無事に咲いてくれるでしょうか?
一重でもなく ぎゅうぎゅうに重ねが厚いわけでもなく...
所謂巻きのゆるい薔薇でありながら非常に個性的。
何とも艶やかな薔薇。冬に相応しい姿です。

左上から右下斜めに『F.J.Grootendorst』。
枝変わりの『White Grootendorst』。
中央左は『Alister Stella Gray』。
右に『Rosa roxburghii〜十六夜薔薇』。
下段左は『Champneys Pink Cluster』になります。

音もなく降りて来た霧雨に背中を押されるように園を後にしましたが
バスを逃してしまった為、京成佐倉駅までは徒歩での帰路となりました。
蒼い闇に 椿や山茶花が蝶のように咲き乱れるさまはなんとも幻想的。
駅へと急ぐ足許を 言葉もなく照らしてくれるようでした。

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山茶花は近所の奥様が庭先から直接手折ってくださったもの。
使い込まれた鈍色の花鋏...
玄関に置かれた竹籠から瞬時に取り出して その場で切ってくださいました。
黒薔薇は『Louis XIV』。毎年暮れがさし迫る頃まで咲いています。
しばらくは隣り合わせの花器で寄り添っていましたが
意外にも違和感のない両者の佇まい。
花に垣根はないのかもしれませんね。

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すべて今年の秋以降...撮りためた写真です。
書店の片隅でふと手にした 名も知らぬ雑誌の一頁を捲るように...
ゆったりした気持ちでご覧いただけたら幸いです。
皆さんの目に5番目のあたらしい季節はどんな風に映っているのでしょうか。
目に見えない季節。目には映ることなく過ぎてゆく風。
この頁を通じて皆さんと共に探してゆけたら...
心ならずもそう願っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-12-12 23:30 | 月季

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『The Day-to-Day Life of Albert Hastings』
[Kaylynn Deveney:Albert Hastings/2007]

皆さんは週にどの位の頻度で本を手にしますか?
僕は日に1〜2度...日課のように本屋に立ち寄ります。
そう...駅の改札を通過する回数と同じ位。
幼い頃から本屋の匂いがたまらなく好きなのです。
夕方以降 本屋をハシゴする事も珍しくありません。

同じコーナーで 一時間程貪るように頁を捲る日もあれば
書架の間を往来しながらも 何も目に入ってこない日もあります。
日に数えきれない程発行される書籍たち。
足を運ぶうちに自然と姿を消す週刊誌や季刊誌。
普段あまり手にする事のない雑誌でさえも
自然と発売日が頭の隅に入力されてしまう始末です。

仕事帰りに立ち寄った書店で一冊の写真集に出会いました。
両側から分厚い本に挟まれた黄色い背表紙...優しい手描き文字。
120頁にも満たない程の薄い写真集です。

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[ Irene Watts (Floribund or China Rose) /Guillot:France:1896]

キチンとアイロンのかかったシャツ。
ベッドの上に折りたたまれたパジャマ。
簡素に部屋を横切るロープには着慣れた部屋着や靴下。
陽の差し込む窓辺に挿された一本の花。
鬱蒼とした庭に散り乱れる花びら。
サイドボードには妻の若き日の写真。
虫眼鏡で活字を追い マーケットで買い出しをする。
じゃがいもの皮を剥き スコーンを焼き トーストにバターを塗る。

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老人の慎ましい日々が とても丁寧に綴られています。
ひとりの女性写真家の目によって切り取られた日暮し。
散歩の道すがら、声を交わすようになったふたりの間に生まれた風。
それぞれの写真に添えられた文字はAlbert Hastings氏自身が綴ったものです。

写真 中段の薔薇は11月中旬に訪れた 草ぶえの丘で撮った「イレーヌ・ワッツ」。
とても寒い一日でした。
日が翳ってきた午後には霧雨が音もなく降りてきて
衣服の隅々まで染み通ってしまいました。
この日に撮った写真はほんの50枚ほど。
おりをみてUPできたら...そう思っています。

いつの日か自分が年老いた時 どんな目線で花を見つめ
過ぎ行く季節と風の匂いに目を細めるのか...。
僕の傍らには 今と同じように 薔薇が咲いていてくれるでしょうか?

鞄に入る手頃な大きさ薄さゆえ...手にした日から持ち歩いています。
回顧録ではなく 未だ見ぬ未来がぎっしり詰まった とても素敵な一冊です。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-12-01 00:00 | No Sad Songs for Me
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