<   2007年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧


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〔Yolande d'Aragon (Hybrid Perpetual)/Vibert:France:1843〕

秋に...より豊潤な花を求めて、
薔薇は夏場には摘蕾した方がいいとの声もあります。
もう幾度となく耳にした言葉だけれど、僕は咲かせてしまいます。
この咲かせる...という言葉も適切ではありませんね。
園芸植物の代名詞のような薔薇も 人はただ手を貸すだけで、
内側から生まれでるエネルギーは自然と植物本来の持つ力だと思っています。

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〔Snow Goose (English Rose) /Austin:UK:1996〕
〔斑入りヤマブキ〕

100の庭があれば薔薇の咲き方も100通り。
照りつける陽射しに薔薇が咲きたいと願うなら、
その気持ち そのままに...僕は委ねてしまいます。

ただあるがままの美しさ。
人がそれぞれであるように薔薇もまたそれぞれ。
過酷な夏の辛さを充分承知している四季咲きの薔薇は、
芽を微動だに動かさず秋の訪れを静かに待っています。
我が家ではティーローズにその徴候が強く表れ、
夏に素晴らしい花を咲かせるものと、
上記のように芽がまったく動かないものとに二分されます。
夏、摘蕾したからといって秋により美しい姿で咲くとは限らない。
秋に素晴らしい顔で咲く薔薇は、夏にひと休みしている事が多いです。
新苗のように株が充実していないものは別ですが、
それでもその年の秋は望まず、翌年以降へ気持ちを残しておくんです。
植物と共に暮らすと、結果をすぐには望まないという
...そんなゆったりした気持ちが生まれますね。

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〔Mme. Alfred Carriere (Noisette) /Schwartz:France: 1879〕

春に優しい薔薇。
夏に美しい薔薇。
秋に奥ゆかしい薔薇。
冬に神々しい薔薇。

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〔William Shakespeare 2000 (English Rose) /Austin:UK: 2000〕

それぞれが咲きたい季節に咲くのが望ましいと思うだけです。
蕾を取り去ってしまうなんて人間のエゴ以外の何ものでもない気がします。
咲いて枯れるならそれもまた薔薇の一生。

今日の薔薇はいずれも今年の夏の薔薇。
1.2枚目の薔薇はポートランド説も根強い『Yolande d'Aragon』。
我が家では秋にも返り咲く事のない一季咲きとして捉えていますが...。
強い陽射しに花弁を反らせた姿も春とはまた違った趣で美しいです。
花は少し小ぶりになりましたが、花弁数は程よく変わらず。
春に比べて身軽なせいか、僕の背丈を遥かに超えて高い場所で開きました。
こちらは昨年2006年の春の姿。

イングリッシュ・ローズの四季咲き性についてはもう述べる必要はありませんね。
夏にこれだけの色姿...、庭の中でも一際輝いています。
少し赤みが強く出るものの、この薔薇も花弁数はさほど減りません。

『Mme. Alfred Carriere』はゆうべの土砂降りに促されたのでしょうか。
雨上がりの空気は、もう既に夏のものではなく秋の気配が濃厚です。
その甘い匂いに、ほんの少しだけ時間が止まって欲しいと...切に願うばかり。

過酷な夏に咲いた薔薇たちを見て、
その季節を映した瑞々しい美しさに、...ただ心窩がしめつけられる思いです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-08-29 07:00 | 日暮らし
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〔フジバカマ /Eupatorium japonicum〕
〔ツリージャーマンダー/Teucrium fluticans〕
〔Wisley (English Rose) /Austin:UK:2004〕
〔Rose of Picarday (English Rose) /Austin:UK:2004〕
〔Harlow Carr (English Rose) /Austin:UK:2004〕
〔Snow Goose (English Rose) /Austin:UK:1996〕
〔ブッドレア イエローマジック/フジウツギ:Buddleja davidii ‘Yellow Magic’〕
〔ブッドレア ブラックナイト/フジウツギ:Buddleja davidii ‘Black Knight’〕

庭の草花たちを摘んでみました。
決まって夏に姿を見せる、名も知らぬ雑草も一緒です。
こぼれ種なのか、宿根草なのか、それさえもわかりません。
手前にその葉を拡げているものがそう。
2枚目の写真が枝葉の詳細です。
すっきりと立ち上がってなんとも涼しげ。
ミントのように葉の付け根に小さな花を咲かせます。
その姿が好きで、毎年抜かずにいるんです。

秋の七草のひとつ フジバカマや、初夏に淡い薄紫の花をつけるツリージャーマンダー。
つる薔薇がひと段落した頃から大きく枝を伸ばすブッドレア。
中でもこの黄色い品種、イエローマジックはお気に入りのひとつです。
赤ちゃんの掌くらいのチビ苗でしたが、今では僕の背丈を越すまでに成長しました。
花が沢山咲いたのは今年が初めて。
ブッドレアは、どれも夏らしい...控えめながらもいい匂いがします。
園芸植物と雑草の織り成す夏模様。
どの枝葉も季節を映して一際美しく感じます。
もうここまでくると、ただの思い入れかもしれませんね。

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今年、皆さんはどんな夏を過ごされましたか?
過酷な季節であっても、終わりが近づくと一抹のさみしさを覚えます。
...過ぎゆく夏もまた名残り惜しいものですね。
日めくり暦を1枚破り捨てる毎に、秋を想う薄情な心です。

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〔Hume's Blush Tea-scented China : R.Odorata (Tea Rose) /Hume:UK:Pre-1809〕
〔Duchesse de Brabant (Tea Rose) /Bernede:France:1857〕
〔Mme. Berkeley (Tea Rose) /Bernaix:France:1898〕

何処からやってきて棲みついたのか、毎朝水遣りの度に現れる両手ほどもある蛙。
初めて会った日はお互いにかなりぎょっとしたけれど、
最近はふたりとも慣れてしまいました。
このままずっといて欲しいと思っています。
友人にそのことを嬉々として話すと、
「ちょっと日陰だし、葉ものが多いから居心地がいいんじゃない?」、と...。
肌寒く感じる日が来るまで、こうして毎朝顔を見せてくれるのでしょうか。
庭の守り神みたいな気がして写真さえも撮ってはいけない。
...なんだかそんな気がしています。
鳴き声は「クゥ〜...」ちょっと仔犬みたいな感じです。
蛙はゲコゲコ鳴くものとばかり思っていました。
子供の頃に河原で遅くまで遊んでいたりすると、
牛蛙の無気味な鳴き声をよく耳にしたものです。

太陽が真上まで昇ってしまうと、さすがに汗も滴りますが、
朝夕は僅かに涼しくなりましたね。
そのせいか真夏にも増して蚊が凄い...。
薔薇は温度の変化に非常に敏感です。
とたんに新芽が伸び始め、夏枯れた庭に新たな息吹を感じるようになりました。
秋薔薇は例年、ポツポツとしか咲かない我が家。
それでもちょっと期待してしまいます。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-08-25 12:00 | 月季

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夏になると薄く折り畳んで鞄に入れておくものがある。
それは折り畳み傘ではなく、ポリエステルのウィンドブレーカー。
空調の効きすぎた屋内では非常に重宝するし、
大抵の雨なら手ぶらで歩けるのもいい。
荷物は少なければ少ないほど好ましいもの。
冬ならコートの内ポケットに入るものでも、剥き出しの夏には持てあましてしまう...。
休日とあれば、できる事なら何も持ちたくはない。(カメラは別ですヨ)

もう随分前、財布を新調しようと思っていた時の事。
毎年買い替える際にも、ついついベーシックな色を選んでしまう。
或る日、色のバリエーションが増えて、これだ!と思う色が見つかった。
それは、とても深い緑色!
いつも使っているものなのに、同じ革でもしっとり柔らかい印象...。
申し分ない発色だったけれど、何故か買う事ができず、
普段とたいして変わらない色を選択してしまった。
それが衣服だったなら、迷わずに買っていたことだろうと思う。

白に濃紺。焦げ茶。黄色。そして緑色。
番外で、同等の淡さのグレイにピンク。
雨が降ったあとの砂地のようなベージュならいいけれど。
淡い生成りは似合わない。
白いシャツでもオフホワイトは駄目。
黄色にしてみても、レモンイエローよりはこっくりした山吹色。
身に纏う色が必ずしも似合う色とは限らない。
そう分かっていながら...、心ならずも惹かれてしまう色がある。

この夏、そんなレモンイエローのポリエステルを買ってしまった。
心なしか顔色が悪く映る気がする。...どうかと思ったけれど、
雨に見舞われて雫を弾く生地は、空を映してほどよく馴染む。

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友人に荷物を全く持たない男がいる。
財布さえも持たず紙幣はクリップに。小銭はそれぞれに。
とても望ましい形です。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-08-08 00:00 | 日暮らし
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