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〔Deuil de Paul Fontaine (Moss Rose)/Fontaine:France:1873〕

社交辞令としてのおざなりな挨拶ではなく、
天候の話題を皮切りに、自然と会話が進んでゆく...。
植物と共に暮らすようになってからというもの、
それまでの生活とは線を引くように区切られた、
新たな習慣のようなものでしょうか。
シーズンには、天候の事が自然と気になります。
四季と共に日々を重ね一喜一憂。
まさにそんな感じ!?

今日の薔薇は我が家の一期生。モスローズの『Deuil de Paul Fontaine』。
薔薇に出逢い、その開花に至るまで胸を焦がし続けた一年目の春。
吹きすさぶ気まぐれな春の嵐に、楚々とした横顔をはらはらと散らす白薔薇。
はんなりと頬を染めるように俯き、春雫に彩られ深々とこうべを垂れる桃薔薇。

その当時、庭には紅い色はこの薔薇をおいて他にはなく、
衝撃は年を追う毎に鮮烈な記憶となり、この胸に強く刻まれたのでした♪
現在でも、様々な植物...、個性溢れる草木の中に在りながら、
その佇まいは特別な位置を独り占めにしたまま...。

触れる事を許されぬほどに、棘に覆われたその躯。
生々しく鮮烈なその香り。
開き切る一歩手前、後ろ姿は遊女のうなじにも似たしどけなさ...。
散り際に見せるその深い色合いには凄みさえ漂っているように思います。
加えて、拝された名もたいへんに情緒ある響き。
非常に洗練された、完成度の高い、自然が創り出した奇跡ですね。
翳りが色を喚起する...、そんな雰囲気でしょうか...。

1枚目の写真は、昨年2006年の春の姿。
稀に見る悪天候。それぞれの薔薇の成長と開花が微妙に前後し、
本領を発揮できなかった薔薇たちの中にあって、
今までにないほどに沢山咲いてくれました。
木が充実したのでしょうか?
美しさもさることながら、内側から発散される力強さに圧倒された次第です。
返り咲きとされていますが、我が家では残念ながら一季咲き。
慌ただしいままに、なんの準備もなく撮った1枚。
今年は襟を正してキチンと撮影しなくては...、そう思っています。

挿しているのは、Tse&TseのVase d'Averil、『四月の花器』。
昨年、誕生日に友人からいただいたものです。
21本の試験管は、薔薇のシーズンにはたいへん重宝する優れもの。
野の花を生けても、秋に色づいた実もの...、小ぶりな枝を挿しても。
如何ようにもアレンジは自由自在。シンプルなネーミングも素敵です。

春に生まれ、それぞれに命を宿す草花達を、
僕は勝手に『春仔』と名付けています。

今年の春は、現在の暖かさが嘘のように寒が戻り、
やや荒れ気味の天候になるといわれていますね。
昨年よりも更に個性的な春の姿に唖然とさせられるかもしれません。
願わくば穏やかに和やかに、降り注ぐ陽射しも瞼に眩しく.....。
そんなキラキラした春になって欲しいですね!

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-28 00:00 | Sweeter than Sweet

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〜いちばん美しく〜
咲き誇るその姿に人々が酔いしれている間に。
花は日に日にその姿を変え、新しい貌へと生まれ変わります。

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〔ビエネッタ / C.florida Vienetta〕

一枚一枚衣を脱ぎ去るように。
さらなる光を求めて伸びゆく蔓は、
過ぎ去った昨日などおかまいなしに。
今日は違う高みへと...。右に左に自由自在です。

その生態を知る度に...。
恐ろしくもあり、儚くもあり、その逞しさに喜びを。

僕がのんびりしすぎているせいかもしれませんね。
成長の早い植物には畏怖の念とはまた違った憧れを抱いてしまいます。

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〔白万重 / C.florida Alba plena〕

昨年、つる薔薇の間にクレマチスを忍ばせました。
薔薇を引き立てて欲しいなどという気持ちはさらさらなく。

庭に棲むどの植物も、それぞれの季節を謳歌して欲しい。
足許に這う名もなき宿根草から、頭上に降り注ぐ香しき薔薇まで。
育てるのではなく、育てられていると感謝する事もしばしば...。
常に対等であって欲しいと願うのです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-17 00:00 | 日暮らし

見目よい道具の数々は、実質的な使い勝手の良さと相まって
輝きは日に日に増すばかりです。

春には透き通った姿のままに、緑鮮やかな窓辺を彩り。
夏には遠い砂丘へ想いを馳せるべく白い砂を。
秋には果実や色づいた葉をひとつ。
冬には一年を彩った薔薇たちの新しい素顔を。

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器の本来あるべき姿。
ただそのままでも美しいこと。

果てない旅路は船に揺られて...。
光を求めて翼が運んでくれたもの?

道具は愛されるために存在するのかもしれませんね。
それは創りだしたひとの掌にも似た温もり。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-11 00:00 | 旅する古道具

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薄暗い室内、膝の前には白い画用紙。
クレヨンは色も鮮やかに散らばり.....。
何故か窓は開け放たれたまま。

扉一枚隔てた台所から聞こえる食器の触れあう音。
左右の薄い鼓膜に響く優しい生活音と雨垂れの音。

蒼い軒下から眺めるは、無数にストライプを描く雨。
消えそうになりながら、時に想い出す幼い頃の光景です。

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〔Louis XIV (China Rose)/Guillot:France:1859〕

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室内では春を待つ球根が芽吹き、
時折激しく降りしきる雨に、花弁を染めながら薔薇は俯く。

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〔Grace (English Rose)/Austin:UK:2001〕

1.2枚目の写真はチャイナローズの『Louis XIV』。
四季咲き性にたいへん優れ、雨の中でも鼻腔をくすぐる程の強い香り。
秋深まる頃から冬にかけて...、黒く染まる花弁はさながら天鵞絨のよう。
加えて、散り際もたいへん潔く美しい薔薇です。

4枚目はイングリッシュローズの『Grace』。
アプリコットの薔薇に熱をあげていた頃に入手した薔薇のひとつ。
繰り返しよく咲き、果実のように甘い匂いを持っていますが、
開き切ると、まるで小ぶりな菊かダリアを思わせる姿へと変貌します。
それがこの薔薇の個性でもあり、一種独特の雰囲気を醸し出していますが、
個人的には、開き切るちょっと手前、この位の状態が美しいように思います。
切って室内には挿さず、庭で散らせるのがこの薔薇には相応しいとも...。

最後の写真はティーローズの『Souvenir d'Elise Vardon』。
類似、あるいは同一品種ではないかと指摘される『香粉蓮』と共に、
現在3本育てていますが、非常に繰り返しよく咲きます...。
開き切った姿に本来の美しさを発揮しますが、この姿もまた風情、冬の表情です。

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〔Souvenir d'Elise Vardon (Tea Rose)/Marest:France:1855〕

さみしい風景は、時に強い郷愁を伴って眠る記憶を呼び醒ます...。
滲み渡る雨と共に、色を散らした冬の薔薇をこの上なく美しく感じます。
枯れた色彩の水墨画に、時に色をまき散らしたくなるような感情。

予想外の雨に見舞われた日。
過ごし方は季節によって異なりますが...。
ストーブの青い炎に湯気をたてるケトル。
片や、吐く息も白く凍る冷たい雨の庭。
皆さんは一日をどのように過ごされますか?

季節を問わず、雨の日には窓という窓をすべて開け放すようにしています。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-07 00:00 | 月季

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新年、明けましておめでとうございます♪

真っ白な雪に覆われた氷の国。
素足に触れる水の温度も暖かな光の国。
日常から抜け出したかのように、新しい土地、そして懐かしい食卓で.....。
皆さんそれぞれの元日を迎えていらっしゃる事と思います。
過ぎ去った日々は、かけがえのない堆肥となり土をさらに豊かなものに。
土に浸みゆくまっさらな水のようにありたいと願う...、そんな新年の幕開けです。
これから始まる一年が、皆様にとって実りある年でありますよう。

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暮れゆく2006年の終わりにスタートした当ブログ、『香水月季』。
更新は不定期、気侭な上に非常にのんびりしたペースを保ったままですが(笑)
そんな短い期間ながらも沢山の方々にコメントをいただきました。
それは言葉にできない真新しい気持ち。とても嬉しい出来事でもありました。
その瞬間瞬間、貴重な時間をいただいたのだと感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は一歩前進して、ペースを掴む事のできるよう試行錯誤してみるつもりです。

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種を蒔いたばかりのこのブログに、今年はどんな花が咲いてくれるのでしょうか?
花は咲かずとも新芽を展開し、その成長する枝葉に養分を蓄える年になるかもしれません。
未だ見ぬ季節...、先が見えない事は、もしかしたら素敵な事なのかもしれませんね。

暦が変わり、捲る指先は春を待つ季節。
12の月、どの一日でもその瞬間に息づくもの.....。
今年も折々に香りたつ季節の便りを、皆様にお届けできれば幸いです。
新しい一日を辿るように、お気軽にお立ち寄りくださいね。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします!

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-01 00:00 | 月季
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