カテゴリ:月季( 74 )


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〔タンポポ / Dandelion:Taraxacum〕

十二色の季節の色。
それぞれひと月を色で纏め表すのは至難の業です。
儚い二月はリボンを解き、春へ向かう新しい草色へ。
雨水と啓蟄の間にあるものは何でしょう?
虫たちも季節の体温を感じ取るのに懸命です。



ひとの身体の中に在る、季節を察知する感覚は磨かれないままに...。
暦を捲れば、ひとたび不思議な春へ一気に加速するのでしょう。

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〔ルッコラ / Eruca vesicaria〕

今年は薔薇を野に還そうと思っています。
我が家で蔓延る草花は、きっと両手で数えられるほど。
今になって始まった事ではないけれど...。
さらに放任栽培を目指してみるのもいいかもしれません。
改良に改良を重ね、情熱をもって人が創り出したモダンローズでさえも。
程よく手をかけ、程よくつき放す.....。
気侭勝手な過ぎる程の期待はお互いによくありませんね。
狭い敷地で人間の欲望の為に身をやつす薔薇。
縁あって我が家へ迎えられた薔薇の運命!!!
気高い眼差しはそのままに、名もなき草花たちとも今年は仲良く。
地上では袖触れあう事はなくとも、土中で根同士は意外にも近いように。
どうぞ美しく生きてください。

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〔Cuisse de Nymphe : Maiden's Blush (Alba Rose) / Unknown〕

花に上も下もないと思いますが、下草とは解せない響きです。
時に文字は本来の意味を表すその前に、人の目にとまらず通り過ぎてしまう。

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〔菜の花 / Brassica rapa〕

頬にすべる風をなまぬるく感じ始めたら...。
平日の空いた電車に乗り、未だ訪れた事のない町へ。
日がな一日野に寝そべり、見えない風の姿を探すのです。
土の少ない街暮しでは、写真のような景色は贅沢そのもの。
柔らかい枝を手折る無邪気な指...。
いつもより少しだけ早く風に乗って舞い上がり。
どの地で根付き、花開くかは...そう!次の季節のお楽しみです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-02-28 00:00 | 月季

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薄暗い室内、膝の前には白い画用紙。
クレヨンは色も鮮やかに散らばり.....。
何故か窓は開け放たれたまま。

扉一枚隔てた台所から聞こえる食器の触れあう音。
左右の薄い鼓膜に響く優しい生活音と雨垂れの音。

蒼い軒下から眺めるは、無数にストライプを描く雨。
消えそうになりながら、時に想い出す幼い頃の光景です。

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〔Louis XIV (China Rose)/Guillot:France:1859〕

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室内では春を待つ球根が芽吹き、
時折激しく降りしきる雨に、花弁を染めながら薔薇は俯く。

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〔Grace (English Rose)/Austin:UK:2001〕

1.2枚目の写真はチャイナローズの『Louis XIV』。
四季咲き性にたいへん優れ、雨の中でも鼻腔をくすぐる程の強い香り。
秋深まる頃から冬にかけて...、黒く染まる花弁はさながら天鵞絨のよう。
加えて、散り際もたいへん潔く美しい薔薇です。

4枚目はイングリッシュローズの『Grace』。
アプリコットの薔薇に熱をあげていた頃に入手した薔薇のひとつ。
繰り返しよく咲き、果実のように甘い匂いを持っていますが、
開き切ると、まるで小ぶりな菊かダリアを思わせる姿へと変貌します。
それがこの薔薇の個性でもあり、一種独特の雰囲気を醸し出していますが、
個人的には、開き切るちょっと手前、この位の状態が美しいように思います。
切って室内には挿さず、庭で散らせるのがこの薔薇には相応しいとも...。

最後の写真はティーローズの『Souvenir d'Elise Vardon』。
類似、あるいは同一品種ではないかと指摘される『香粉蓮』と共に、
現在3本育てていますが、非常に繰り返しよく咲きます...。
開き切った姿に本来の美しさを発揮しますが、この姿もまた風情、冬の表情です。

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〔Souvenir d'Elise Vardon (Tea Rose)/Marest:France:1855〕

さみしい風景は、時に強い郷愁を伴って眠る記憶を呼び醒ます...。
滲み渡る雨と共に、色を散らした冬の薔薇をこの上なく美しく感じます。
枯れた色彩の水墨画に、時に色をまき散らしたくなるような感情。

予想外の雨に見舞われた日。
過ごし方は季節によって異なりますが...。
ストーブの青い炎に湯気をたてるケトル。
片や、吐く息も白く凍る冷たい雨の庭。
皆さんは一日をどのように過ごされますか?

季節を問わず、雨の日には窓という窓をすべて開け放すようにしています。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-07 00:00 | 月季

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新年、明けましておめでとうございます♪

真っ白な雪に覆われた氷の国。
素足に触れる水の温度も暖かな光の国。
日常から抜け出したかのように、新しい土地、そして懐かしい食卓で.....。
皆さんそれぞれの元日を迎えていらっしゃる事と思います。
過ぎ去った日々は、かけがえのない堆肥となり土をさらに豊かなものに。
土に浸みゆくまっさらな水のようにありたいと願う...、そんな新年の幕開けです。
これから始まる一年が、皆様にとって実りある年でありますよう。

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暮れゆく2006年の終わりにスタートした当ブログ、『香水月季』。
更新は不定期、気侭な上に非常にのんびりしたペースを保ったままですが(笑)
そんな短い期間ながらも沢山の方々にコメントをいただきました。
それは言葉にできない真新しい気持ち。とても嬉しい出来事でもありました。
その瞬間瞬間、貴重な時間をいただいたのだと感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は一歩前進して、ペースを掴む事のできるよう試行錯誤してみるつもりです。

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種を蒔いたばかりのこのブログに、今年はどんな花が咲いてくれるのでしょうか?
花は咲かずとも新芽を展開し、その成長する枝葉に養分を蓄える年になるかもしれません。
未だ見ぬ季節...、先が見えない事は、もしかしたら素敵な事なのかもしれませんね。

暦が変わり、捲る指先は春を待つ季節。
12の月、どの一日でもその瞬間に息づくもの.....。
今年も折々に香りたつ季節の便りを、皆様にお届けできれば幸いです。
新しい一日を辿るように、お気軽にお立ち寄りくださいね。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします!

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-01-01 00:00 | 月季

白い季節に白い花。
冬になると反対の季節に位置する白い花がとりわけ恋しくなります。

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雪が降る事はあっても、積もる事は稀な土地で育った自分にとって、
東京に初雪が降る日を、この時期になるとぼんやり憶います。
この分では年内には雪を望めそうにありませんね。

北国に暮らす人々にとって、
雪は或る意味生活を脅かす存在でもあるでしょう。
こんな呑気な事を書いていると失笑を買いそうですが、
北国で暮らす人が南国の乾いた風と白い浜辺に憧憬を抱く気持ち.....、
冬に夏を想い、夏に冬を追いかけるあの矛盾した感情と似ています。

1枚目の写真は、『Viburnum Pink Beauty』。
ヤブデマリの園芸品種ですね。
雪のように白い花びらは、開花につれて淡い桃色を帯びてゆきます。
時にグリーンがかって見える事も。

我が家では何種類かビバーナムを育てていますが、
その中でもいちばん小さな株です。
限られたスペースで育てたい方にはいいかもしれませんね。

2枚目の写真は、我が家の狭い壁面を覆い尽くすように咲く『Cl.Iceberg』。
通常の「Iceberg」と違い、日照時間の限られた我が家では返り咲きはごく僅か。
けれども毎年コンスタントに蕾を立ち上げ、しなやかに咲いてくれます。
痛む事もなく、一瞬にして通り過ぎてゆく春に寄り添うが如く花弁を散らすその姿。
微かに甘い匂いです。
雨上がりに撮ったせいか、雫の重みで枝垂れに枝垂れてとんでもない事に!
薮と化しています.....。

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〔Climbing Iceberg(Climbing Floribunda)/Cant:UK:1968〕

春から初夏にかけて咲く、様々な白い花。
時に清々しく、そして汚れゆく花弁はなんとも切ないものです。

G d D

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by MiscellaneousOGRs | 2006-12-16 00:00 | 月季
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