春は如月から.....。

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〔春:ラナンキュラス ゴールドコイン〕
〔(Ranunculus Gold Coin)/キンポウゲ科キンポウゲ属〕

もうすぐ一月も終わろうとしています。
つい先日、一周年の記事を書いたばかり...。
暦は既に二月を目前にして、
十二の月のひとつが今破り捨てられようとしています。
庭も一年でいちばん過酷な寒さを迎えます。

朝、目覚めた時に感じる陽射しの角度。
何かが今、確実に変わった...。
部屋の空気を入れ替える為に、
南側の窓と北側の窓を開け放した瞬間。
耳のそばを横切ってゆく季節の通過者たち。

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上段右から〔夏:Mme. Bravy (Tea Rose)/Guillot: France:1846〕
〔秋:Devoniensis:Magnolia Rose(Tea Rose)/Foster: UK:1838〕
〔冬:Stanwell Perpetual(Hybrid Spinosissima) /Lee:UK:1838〕

二月はいちばん過酷な季節なのにもかかわらず、
何故か寒い...冷たいという印象が毎年残りません。
それは自分が園芸に携わるようになり、土に触れることによって
新たに生まれた感覚なのかもしれません。

薔薇や草花が新しい命を芽吹かせる前兆...
飽和状態にまで達した園芸熱が
一気にピークを迎える月だからかもしれません。
風船よりももっと薄い生地を持った透明な膜が 或る日突然弾ける。
視界が一気に開けて 見るものすべての持つ色彩が
洪水のように押しよせてくる。
脚もとから土を持ち上げて吹き上げてくる。
遥か頭上からは目に見えない気泡が
大小さまざまなかたちで降ってくる。

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〔春:白万重 しろまんえ / C.florida Alba plena〕
〔夏:Sweet Chariot (Min) /Moore:US:1984〕
〔秋:Olivier Roellinger(Hybrit Tea)/Delbard:France:2002〕
〔秋:Gruss an Teplitz(Ch or B)/Geschwind:Hungary:1897〕

ひと月の日数が30に満たないのは二月だけ。
如月を衣更着と記すのは、まだ寒の名残り...
衣を一枚更に羽織るところから...とも云われています。
芽吹きから由来するのか「木目月」、やさしい綴りの「初花月」。
小草生月に至っては「をぐさおひつき」と呼ぶのだとか。
これは初めて知った言葉。とても好ましい響きです。

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〔夏:ヒヨス(Hyoscyamus niger L)/ナス科ヒヨス属〕

今日の写真は我が家の一年を彩ってくれた数々の草花たち。
4分割で配した写真は 上段左側から時計回りに名を記載しました。
いずれも機会を逃し、こぼれ落ちてしまったものがほとんどですが
どの薔薇も草花も愛着あるものばかりです。

1枚目の写真は原種のラナンキュラス、『ゴールドコイン』
沢山撮ったはずですが、こんな写真しか残っていません。
同じく一重の原種、レペンスの変異種と云われています。
ランナーで増える植物ですが、ウチではいまひとつといったところ。
今年は、もっと陽当たりのいい場所へ...そんな風に考えています。

分割写真の2枚目、上段左は名前を失念...。
ペラルゴニウムの一種だったかな?
パープルという綴りに加えて高貴な名がついていたような...。
他の3種はいずれも白い薔薇。
ピンクから柔らかいクリーム色。
幅はありますが、散り際には白く退色するものがほとんどです。

3枚目の分割写真はいずれも灯りとり...。
花が放つ光を感じます。
秋に個別で取り上げ記事にした『Gruss an Teplitz』
朽ちる寸前にはこんな微妙な色合いになりました。
チャイナよりもブルボンの血が濃いように感じます。

4枚目の花は所謂薬草ですね。
強いアルカロイドが含まれていると云われています。
この花を初めて見たのは、たしか...
小石川植物園だったと記憶しています。
一度しか咲かないと思っていましたが、
2番花、3番花と夏中咲いていました。

先日の雪の日に撮った写真の上段左と下段右側の薔薇。
タグには『J スパークス』とありました。
チャイナローズや今が盛りの綺麗な苗もありましたが、
見た事のない薔薇で且つ長尺ではない小さな苗を...
雨の草ぶえの丘を訪れた日を憶えておくことができるように...。
そんな思いで選んだのです。
京成薔薇園で作出されたと聞きました。
標本に挿してある蝶の羽のくびれにも似た薄い花びら。
肥料も何も与えていないのに咲き続けています。
数本摘み取って赤い紐で結わえたら風情かもしれません。

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〔2008:冬:上段右:下段左:枝/托葉〕
〔Stanwell Perpetual(Hybrid Spinosissima) /Lee:UK:1838〕
〔2008:冬:上段左:下段右:J Sparks(Min)〕

自分にまつわる沢山の動かせない事実の中で
何故か誕生日だけは 数字の並びや響きも含めて
とても愛着を感じている事柄のひとつ。
僕がこの世に生まれたのは、
雪の日だったか、霙まじりの冷たい雨の日だったか...
とても寒い日だったと聞いています。
如月生まれ。春は二月に始まる...今でもそう強く信じています。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-27 20:00 | 月季
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