春の印画紙。


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温かい室内から蒼ざめた庭を見る。
意を決して降り立ち 黙々と作業していると
一時間も経たないうちに体温を奪われます。
過酷と思っているのは、のほほんとしている主だけで、
植物は自身の体温をいちばん分かっているものだ...とも思う。
或る一定の寒さ、低温にあてないと芽吹かない草木も多い。
球根の芽は次第に膨らみ 地際すれすれのところで土を持ち上げています。

昨年夢中になってシャッターを切っておきながら
ついに日の目を見る事のなかった写真たち。
これら一連の写真は古いマニュアルフォーカスの一眼で撮ったもの。
ぼんやり楽しみながら撮りました。
よって出来上がった写真もほどよくぼんやり。
上達するか否かは定かではありません。
古いカメラですから相応に癖も生じていると思われます。
けれど今年もデジタルと平行して撮っていこうとあらたに決意しました。

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一年に一度しか咲かない花々が 大地に花粉を散らしながら
途切れる事なくバトンを繋いで季節を織り成してゆく。
僅か一週間も経たぬうちに花弁を散らしてしまったものたち。
今年はそれぞれの草花の様子を見落とすことなく...
短い春にひっそりと咲く その姿を追って行けたら と思っています。

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早春に咲くシラーや白雪芥子。
初夏にかけて薔薇の足許を彩ってくれたユーフォルビアたち。
ユーフォルビアは これといった虫がつきませんから
いくつかは小さな鉢で育て シーズンには庭と室内を行ったり来たり。
この色彩は唯一無二のもの。なんとも美しい緑色を持っています。
枝を手折ると乳白色の血が流れ 気安く触れるとかぶれます。

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写真上段左は白雪芥子。
この鉢には姫ツワブキやその他沢山の山野草を植えたけれど
その大半はもう憶えていません。
この年、初めて目にする草花も沢山あったような気がしています。
下段右側はプスキニア・リバノチカ...だったかな?
草丈10cm程、小さな姿ですがとても可憐な花を咲かせます。
うなじにひと捌け淡い水色を忍ばせて俯くように咲く小花。
今年はひとまわり大きくなって顔を見せてくれるといいのですが...。
それぞれ個別にも載せておきますね。

『Rosa iwara』に絡めたクレマチスの名はカシス。
比較的大輪で非常に深みのある紫の花弁。
昨年は花付きが今ひとつといったところでした。
もう少し花径が小さければ申し分ないのですが(笑)
お互いに花期が重ならないので、別な場所に移植しました。

薔薇は『Duchesse de Brabant』。
今あらためて見返すと この薔薇の特徴がよく表れているようにも感じます。
育て始めた頃は、この薔薇の個性のひとつでもある...その波打った葉が
あまり好きではありませんでした(何故かうどん粉を連想させます!)
写真は昨年の秋のものですが、現在も蕾がひとつ綻びかけています。
夏が終わると陽が傾き、庭を斜めに横切り二分してしまうのです。
一年を通じて接している機会が多いせいか、
今ではかけがえのない薔薇のひとつとなっています。

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薄く膜を張ったような暗い朧げな光の微粒子。
皆さんにも やがてくる春を感じていただけたら幸いです。
季節は多岐に渡ってバラバラ、写真自体非常に危うい感じですが(笑)
何故か凍てついたこの時期に相応しいようにも思うのです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2008-01-14 00:00 | 定点観察
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