拾う秋灯り。


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週末毎に淡い雨が降ります。
何処を見渡しても夏の面影はなく、未だ冬の兆しも見えない。
秋はただひとりで其処にいるかのようです。

先日久しぶりにカメラを手に、長い散歩をしました。
傘をさし、目黒をぐるり廻って白金へ。
銀杏並木の坂道で世にも美しい樹の実を拾いました。
雨に濡れた舗道に雫をたっぷりと吸って横たわっていた房。
葡萄のようなこの房はいったい...何?

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こんなに濡れていたのでは、カビが生えてしまうかもしれない...。
そう思いながらも、沢山の木の実と一緒に連れ帰り、
麻紐に結わえ、1週間程乾燥させたところ、なんとも渋い輝きを放ちます。
しばらくはこのまま...ゆらゆら揺れる姿はシャンデリアのようです。

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毎年この時期、舗道に落ちたイイギリの実を拾うのが楽しみなんです。
紅から黒へと変化する実はまことに美しい...。
ドングリの下に並んでいるオリーブのような色の実は、
蜜蝋を塗ったような表皮、指に触れるとべとつきます。
傷痕からメープルのような液体が吹き出て飴色に固まっています。
土に植えきれなかった卓上のサフランもようやく芽が伸びてきました。

庭で熟した薔薇の実や、朽ちて弾けたマリーゴールドの花びらと種。
同じ硝子の中で、共に日々変わりゆく姿。
1枚目の写真の左上、梅の実のような球体は、
イングリッシュ ローズの『The Generous Gardener』。
他の薔薇の実に比べてかなりの大きさです。

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図鑑を片手に、枝葉や実の形状を調べるのも楽しい季節。
まだ知らない事...まだ知らない名前。
それはとても楽しい事なのだとあらためて感じる次第です。

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珈琲の湯気も今朝はよりくっきり...まるで煙草の煙のようでした。
確実に冬へと近づいているんですね。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-10-15 00:00 | 定点観察
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