神無月の肌。


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〔Baronne Henriette de Snoy(Tea Rose) /Bernaix:France:1897〕
〔Rosa Virginiana: (Species) /Unknown:North America: pre-1807〕
〔ハナミズキ(Benthamidia florida)/ミズキ科ヤマボウシ属〕

朝な夕なに路地歩き。
散歩が心地よい季節です。
急ぎ足でも肌に汗を感じなくなりました。

ひんやりと澄みきった秋風の中に身を潜めるのは誰でしょう?
何処からともなく花びらの匂いが流れ来ては頬をすり抜けてゆく...。
歩き疲れて玄関の扉を開ける頃、
胸の底へと沈んだ花々は再び目を醒まします。
一昨日あたりから金木犀の匂いに街中が包まれていますね。
もう充分だよ...と誰もが口にする頃には決まって姿を消し、
隙間なく密に茂ったその枝先を枇杷色に染めていた事さえ誰もが忘れる。

我が家のちっぽけな庭にも、ようやく秋がやってきたようです。
夏に力を使い果たした草花たちは葉先を金色に染め...
やがてやって来る冬に向けて虫たちも急激にその身を太らせています。

もう秋薔薇と呼んでも何の遜色もないでしょう...。
ほんの少しずつですが、咲き始めています。
今年の秋いちばんに、その季節の豊かさを運んでくれた薔薇は、
ティーローズの『Baronne Henriette de Snoy』でした。
開き切った姿は、親である「Gloire de Dijon」によく似ていますね。
和紙のような薄紙を思わせる花びら。
細くすべらかな枝に俯いて咲くさまは
もう片親の「Mme.Lombard」を彷佛とさせます...。

夏場には新芽をことごとくゾウムシにやられ、
咲こうにもなかなか蕾を膨らませることの出来なかった薔薇です。
僕は普段から、所謂摘蕾というものがなかなかできずにいます。
夏に咲く事が出来ず、うずうずしていたのかもしれません。
ぼんやりしている主にかわってゾウムシが摘蕾してくれたようなもの。
憎っくき存在ですが、時には感謝しなければなりませんね。
庭から室内へ...日々移り変わる姿を光と共に追ってみました。

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枝葉が紅く染まるにはまだまだ秋も日が浅い。
肌の色には真っ赤に熟した丸みが映えるように思います。

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今年の猛暑ですべての葉が焼け落ち、
深まる秋に染まる希望を失ってしまったハナミズキの枝。
葉がない分、実がとても目に鮮やかです。
初めて手折ってしまいました。
鉢植えでハナミズキを育てるなんて...ちょっと可哀想ですね。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-10-09 00:00 | 月季
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