過ぎし日の赤い薔薇。


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いちばん最初に買った赤い薔薇は『Baron Girod de l'Ain』だった。
薔薇の事を何も知らず、知らぬが故に強く惹かれていたあの頃。

先日、奇しくもその薔薇を買った時に対応してくれた方と言葉を交わす機会があった。
自分自身でさえ、とうの昔に忘れてしまっていた事を、
つい昨日の出来事のように無邪気に話される笑顔に胸を打たれた。
『男性は赤い薔薇がお好きですね...』なんて仰っていたっけ。
その頃は白い薔薇にしか興味を持てず、
何故唐突にあの薔薇を選んだのか今でもわからない。
今なら無駄な知識が邪魔をして、まず育てようなどとは思わないであろう。
ただ純粋に、その美しい姿を見たいと思った故の衝動だったのかもしれない。

『Baron Girod de l'Ain』は、我が家で何年もの間、
革質の葉を青々と茂らせはしたが、常にうどん粉にまみれ、
樹本来の持つ美しい花はまともに咲かずに終わった。

他の薔薇に関しては、「実は枯れちゃったんですよ...」、なんて素直に云える事を、
その時はただなんとなく云いそびれてしまった。

今日の写真は近所の小学校の裏手、西側のフェンスに咲いているつる薔薇。
残念ながら名前はわかりません...。
遠回りしてでも時折見上げたくなって、ついつい足を伸ばしてしまいます。
季節外れにぽつんと咲いているのを何度も目にしました。
もしかしたら、つる薔薇ではないのかもしれませんね。
右に開けた校庭からは遠くさかんに子供たちの声が聞こえてきます。
樹齢何年でしょうか...。
きっと何万人もの子供たちを見守ってきた薔薇です。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-09-04 23:30 | 月季
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