夏のひと 〜『Mme. Georges Bruant』。


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〔Mme. Georges Bruant (Hybrid Rugosa) /Bruant:France:1887〕

夏に咲く薔薇が好きです。
本来ならば重ねの厚い薔薇も。
ただ薄く...八重と一重の間を彷徨う。
そのちょっと物足りないような眼差し。
目を離した隙に散ってしまう心地よさ。

薔薇はハイブリッド・ルゴサの〜『Mme. Georges Bruant』。
同じ交配親を持つ「Blanc Double de Coubert」から、
そっと外連味を差し引いたような上品な面立ち。
柔らかな蕊の色合いも、この上なく優しい。
肌の色もただ白いだけではなく、陽射しに翳る夏の印象です。
断続的に返り咲いてばかりいる薔薇のひとつかもしれません。
写真にも色濃く夏が反映されているように感じます...。

熱を孕んだ空気中の微粒子は...未明に葉裏の隅々まで。
隙間を縫うように強い香りが滲みてゆくようです。

日本人は清潔であることを身上とするきらいがあるけれど。
そのひとしか持ち合わせていない匂い。
老いも若きも...所謂体臭を気にしすぎているように感じる今日この頃。

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雑踏の中、待ち合わせた場所には背中から...。
ふいにそのひとの気配に気づくのもいいものです。

いつもいつも石鹸の香りばかりでは、なんだかもったいない。
逆光の中、頬に透ける水蜜桃のような産毛に目が眩む。
素肌にも夏を纏いたいものです。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-07-08 23:00 | Sweeter than Sweet
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