結ぶ季節へ。

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〔Sweet Chariot (Min) /Moore:US:1984〕

虫たちの活動が日に日に活発になっています。
薬を撒く気になれないのもありますが、それだけ必至になって防御しても...。
彼等にとって、なにより成長に必要な栄養分を貯えなくてはならない時期なのでしょう。
やがて季節は巡って虫たちも身をひそめてしまいます。

今年はカマキリやテントウムシの幼虫をあらゆる枝で目にしました。
なんだかとっても嬉しくなってしまいます。
沢山食べてね、アブラムシ。
虫たちの攻撃にあう前に散ってしまう薔薇は、
自分がいちばん美しく咲く時期をよくわきまえているのかもしれません。

季節は既に6月も半ばを過ぎ、庭へ降りたつのも億劫になる夏がやってきます。
今年は空梅雨なのかな。
ただでさえ湿気のこもる庭です。
今年のように天候に恵まれた年は稀かもしれませんね。
例年に比べると陽射しが強く、カメラを持って庭へ出るのが躊躇われます。

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〔Rosa Virginiana: (Species) /Unknown:North America: pre-1807〕

今日は新苗の植え付けなど...、
忙しさにかまけてほったらかしになっていた庭に、少しだけ手を加えました。
移りゆく次の季節へ草花たちも衣替えしなければなりません。

紫陽花が色を失ってゆく中、薔薇たちは日に日にその実を豊かに膨らませています。

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〔Rosa Moyesii Geranium (Hybrid Species) /Royal Horticultural Society:UK:1938〕

1枚目の写真は今年の春に、我が家で初めて花開いた草イチゴ。
齧ってみると野性味のある酸っぱさ...。
よりそう薔薇は『Sweet Chariot』。我が家ではたったひとつのMiniatureになります。
開花から散り際まで...、一輪一輪が移ろい退色してゆくさまはとても見事。
小さな薔薇ですが、非常に鮮烈なダマスク香が漂います。
可憐な姿よりもその匂いに驚かされた薔薇かもしれません。
地際から次々にシュートを出し、自力で株の更新をはかる旺盛な生命力。
紫の銘花 『Violette』が親ということは野イバラの血が流れている訳ですね。

そして実を結ぶ薔薇の一握りを.....。
2枚目は『Rosa Virginiana』。
開花は5月の終わりから6月にかけて...。
遅咲きで、しかも一日で散ってしまう刹那の薔薇ですが、実を結ぶ早さにはびっくりします。
花弁は常に自らの粉で黄色く染まり、遠目に見ると非常に柔らかい色彩。
弱いながらもしっかりと薔薇特有の匂いがします。

3枚目は『Rosa Moyesii Geranium』。
花芯・蕊の美しさは他に類を見ません。
まだ新顔ですが、その樹形の美しさといったら!
大きく弧を描いて撓んだ姿には、力強さと優雅さ、相反する美学さえ感じるほど...。
小さな葉が、その枝振りをさらに露なものに見せるのかもしれません。
『Rosa hillieri』と共に来年の開花が楽しみな薔薇のひとつです。
モエシー一族には心惹かれる薔薇が多く、胸を掻き乱されますね♪
実生とされる『Highdownensis』や、『Sealing Wax』、『Arthur Hillier』etc...。
いつの日か、入手できるものなら手許で育ててみたいと思っています。

最後は『Rosa Manetti』。
ちょっとオリーブの実のようですね。
この薔薇も兎に角樹形が素晴らしい...。
涼しげな葉は、これからの季節に涼を呼び込んでくれるかもしれません。
無事に落ちずに秋までに色づいてくれたら...。
その変貌する姿をおいかけてゆくのも、ちょっとした夏休みの観察日記のようで。

また薔薇か.....、などど仰らずに。
もうしばらくは出番を失ってしまった5月の薔薇たちにおつき合いください。

G d D

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〔Rosa Manetti: (Noisette) /Manetti:Italy: 1835〕

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〔越の粧〕
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by MiscellaneousOGRs | 2007-06-17 21:00 | 月季
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