水の国。〜ちいさな坪庭から〜

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〔R. luciae wichuraiana:テリハノイバラ(Species) /unknown:China and Japan:1843〕

今日は久しぶりの豪雨に見舞われた日でした。
いつもより遅く目覚め、窓を開けると辺り一面白い雨の世界。
しぶきを浴びる草花たちも久しぶりのまとまった雨に活き活きとしていました。

1枚目の写真は、我が家の薔薇たちの中でもいちばん開花の遅いテリハノイバラ。
毎年、他の薔薇たちがすべて咲き終わったあと、6月に入ってから開花します。
淡い斑の入ったこの株は見るからに涼しげ...。
日中は蒸し暑い日が続くこの時期、襟や袖口からほんの少し入り込む風のように
火照った体温を下げてくれるような...そんな貴重な存在です。
その匂いは甘酸っぱいパイナップルのような...石鹸のような...爽やかなもの。
園芸店で処分苗として片隅に追いやられていたのですが、なんとも可愛らしい薔薇です。
ちょっと横ばりかな?背丈は高くならず兎に角、横へ横へと広がります。
蕾はクリーム色がかっていますが、開花とともに徐々に真っ白に。
花首の下からなんとも好ましいピンクに染まり、枝毎の托葉にもピンクを散らします。
株全体の色彩がとても美しい薔薇のひとつかもしれません。
この薔薇が咲くと、あぁ...、もう6月なんだなぁ...と再確認する次第です。
テリハノイバラは、つる薔薇の系統の元をなす親薔薇としても有名ですが、
我が家にある株は斑入りですから、その詳細は謎に包まれたままです。

そして山紫陽花の数々...。
薔薇はおろか、今年は紫陽花もあっという間に終わってしまいそうな風情です。

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〔伊予時雨〕
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〔ユキノシタ〕
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〔虹〕

近年の改良に改良を加えた所謂西洋紫陽花にも美しいものは沢山あるけれど
山紫陽花は原種の薔薇にも通じる、薄いしなやかな葉と細い枝振りがなんとも奥ゆかしい。
花をつける今の時期の葉もそれぞれ色味を帯びて美しいけれど、
秋には紅葉する葉も嬉しいものです。
実を結んだ原種の薔薇たちと同じように四季にわたって楽しませてくれます。
比較的コンパクトに育てられるので、狭い坪庭のような我が家には有り難い存在です。
今日の豪雨でちょっと痛みぎみ...。そろそろ終わりかもしれませんね。

花を見て涼を感じる季節まで、もう少し時間の猶予が欲しいものです...。
6月はすべてが湿度を帯びて蒼白く煙る...、美しいひと月であることには変わりありません。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-06-11 00:00 | 月季
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