儚いうつし世...。麗しのカメリアローズ。

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〔Camellia Rose (China Rose) /Prevost:France:1830〕

日頃から一季咲きの原種...オールドローズが好きだと公言して憚らないけれど、
一年を通してその薔薇の様々な表情を見る事のできる歓びは捨て難い。

この薔薇は、いつから我が家で咲いているのかもう忘れてしまったけれど、
忘れてしまう程にいつも咲いている気がします。
咲いていても決して気にならない薔薇ではなく、
散り急ぐその姿に足を止めてしまう美しさを持っていると常々感じます。

すべらかな枝は、か細くたよりない淡い淡い風情。
刻々と変化するいたずらな春の息吹。
たとえその身を白粉に染めてもひたすらに可憐なままを保ち。
花弁に触れると衣を解いてしまいそうで、手を差し伸べる事さえ危うい。
僅かな香りしか持ち合わせていないのも、この薔薇の「らしさ」でしょうか。

外にばかりいないで、たまには部屋へもあがりなさい...。
そんな気持ちになった春でした。

紫烟と見紛うばかりに立ちのぼる妖気は春の成せる技です。
『沈みゆく女』に見るモリー・パーカーの薄い皮膚のよう。

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2007-05-28 00:00 | Sweeter than Sweet
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