Sweeter than Sweet

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落葉樹の葉が徐々にその色を変えながら、
枝との別れも名残惜しく、凍てついた舗道へ...
冷たく澄んだ空を映す水面へ...
そして温かな空気を孕んだ土の上へと。

ようやく冬の到来です。
羽色に寒を宿した鳥達は、
ぼんやりしている季節を促すかのように、
樹々の間につむじ風を残して飛び回っています。

そんな12月にブログを始める事になりました。

住宅地の狭い一角で息づく薔薇や植物の季節毎の横顔と、
薄い硝子戸を隔てた場所に共存する者との互いの日々のつづれ織りです。

四つに区切られた季節の挟間から、未だ見ぬ五番目、六、七、更に.....、
その先にある季節の姿を感じ取っていただけたら幸いです。

2枚目の非常に美しい薔薇の写真は、Teaの『Gloire de Dijon』。
今回のブログ開設にあたり、常日頃からたいへん親切にしていただいている
「匂いのいい花束。」のブノワ。さまより、ご祝儀として戴きました。

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〔Gloire de Dijon(Climbing Tea)/Jacotot:France:1853〕

春浅い頃から、その細い枝先にゆるやかに蕾をつけ、日を追って開花してゆくその姿は、
筆舌に尽くし難い類い稀なる美しさです。環境にもよりますが、クライマーとしては数少ない、
一年を通して頻繁に返り咲く優秀な性質に加え、深みのある香しい紅茶の匂い。
時に枝葉を黒く汚しながらも、花弁は人肌にも似たあたたかな杏色。
表情を巧みに変えながら乱れ散りゆくさまは、苦境に耐えながらも
決して品格を失う事のない、名もなき貴婦人のようだと感じたものです。
現在我が家には、ブッシュ状に仕立てたものと壁面に緩やかに誘引したもの、
計4株がそれぞれ冬支度を始めたばかり。やがて来る春を待っています。

理由もなく思いつくままに名乗ることになったG d Dの由来は.....、
既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
このたいへん美しい薔薇の名を略したものであることを最後に記しておきますね。

薔薇に対する微かな熱は日々流動的ですが、初めてその姿を目にした日から
現在に至るまで、変わる事のない体温を僕に与えてくれた、この薔薇に更なる敬意を込めて。


2006年12月12日

G d D
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by MiscellaneousOGRs | 2006-12-12 00:00 | Sweeter than Sweet
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